生前私の祖父がよく口にしていた言葉があります。
人生道楽
最初聞いた時道楽だと!?
本当ろくでもないな…
なんて失礼なことを思っていました。
でもこの言葉には続きがあることを
祖父が亡くなってから知りました。
人生道楽であって
道落になってはならない
道楽は好きなことにふけること
趣味に没頭することを指しています。
道に楽と書いて道楽。
好きなことばかりしていて
何の苦労もない人生とは
意味が違うと思うのです。
日々苦労しながら生きているからこそ
道楽が生まれるのです。
仕事もそうではないですか？
楽な仕事なんてありませんが
興味のある分野での仕事だったら
どうでしょうか？
自分が好んで吸収していきたい分野
だからこそ大変と感じる度合いが軽減する。
それでも努力をしているのに変わりはありません。
仕事や私生活をいかに楽しく過ごせるように考え
行動できるかで道楽の道が拓けるのです。
一方で、道落とは何の努力もしないで
一攫千金を狙うようなものだと思っています。
ギャンブルや酒で借金まみれになり
他者にお金を借りまくるなんていうのが
道落の良い例だと思います。
ギャンブルやお酒を趣味として楽しめる人は
しっかり自己管理能力も持っています。
またそのノウハウを見に付ける努力を
してきたことでしょう。
その2つを身に付けることだって
立派な自分の努力なのです。
努力も苦労もすることなく
他者ありきで楽しむ道楽は
道落となってしまうのです。
だから
人生道楽であって
道落になってはならない
と祖父は考えたんだと思います。
人生山あり谷ありです。
苦労なことを、苦労でなくする方法は
千差万別です。
当たり稽古で学んでいくしかありません。
そして数学のように答えは１つではないのです。
10人いれば10通りの幸せがあるように…
それを自分自身で編み出してこその人生道楽。
私もそんな風に生きて
我が悔いなし人生を
送っていきたいな♪
